口腔外科
当院では、大学病院に長く勤めたドクターが歯の治療だけでなくお口周り全般(舌・歯肉・頬粘膜・咽頭・唇)、顎関節、唾液腺などの治療を行います。
お口周りに違和感を感じ、「この症状はどこに相談すればいいのだろう?」とお悩みの方は当院にご来院ください。
① 顎の骨に埋まっている親知らず、
歯が生えそろわない埋伏(まいふく)歯のトラブル
親知らずの周囲は炎症を起こしやすく、歯肉の痛みや腫れが生じたり、隣接している歯の虫歯や歯周病の原因となります。
ですが、すべての親知らずが、必ず抜かないといけないわけではなく、きちんと生えていて、上下の歯が咬み合っており、歯磨きがうまく出来る場合は残しておくメリットがあるので、
まずはご相談ください。
当院では適切な診断のもと、痛みや腫れが少ないように治療をしていきます。
「親知らずを抜いたあとは痛みが長く続く」と思われている方へ
実はそんなことはなく、親知らずは通常の抜歯と同じで痛みが長く続くことはあまりありません。では、どうして痛みが長引く方がいるのか?
それは、術後の過ごし方をしっかりと説明しない歯科医師もいるからです。
患者さんの心理からすれば、「抜歯した場所を清潔にしないと!」と思うあまり、頻繁にうがいをしたり、うがい薬を使ったり、歯磨きを普段より丁寧かつ丹念にします。
あるいは、血が完全には止まらないから、舌で触ったり、唾を良く吐いたりと、結果的によく動かし、傷を安静にして無い事になります。
すると、血を止めるために最も必要な最初の軟らかいかさぶたが流される→血が止まらない→かさぶたが出来ないを繰り返し→骨が露出していく→本来、楽になる筈の3日目に鎮痛剤も無くなる→痛み酷くなる…
という負のサイクルで痛みが長期化してしまいます。
大切なのは、親知らずを抜いた後の注意を歯科医師がしっかりとお伝えすること。
私たちはケアの方法を含めてサポートしていきます。
埋伏歯とは、歯が生えてくる時期が過ぎても、歯の全部または一部が、歯ぐきの下または顎の骨の中に埋まって出てこない状態のことを指します。
1歯または数歯が埋伏しているものから、多数歯が同時に埋伏しているものまでさまざまな場合があり、
そのままにしておくと、本来生え変わりの永久歯が生えてくる隙間に、前後の歯が倒れてきたり、隙間が空いたままの状態になってしまうため、
異常に気が付いたら早めに原因を調べて対応することが不可欠です。
② 顎関節症(筋筋膜性疼痛症候群)
「口を開けづらい」
「開ける時痛みがある・音がする」
「顎や頬にギシギシするような鈍い痛みがある」
「側頭部、首のまわりにコリや痛みがある」
そのような症状がでる場合は顎関節症の疑いがあります。
重度になると、顎のズレは全身に影響を与えてめまいや痛みなどの症状も出てくる場合もありますので、早めの治療が必要です。
治療法 |
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認知行動療法 原因となりうる悪い習慣やその背景を、患者様とのカウンセリングで一緒に探っていきます。 |
スプリント療法 就寝時にマウスピースを装着し、歯や顎の関節にかかる負担を軽減します。 |
薬物療法 辛い痛みがある場合は、痛み止めを処方しています。 |
③ その他のお口周りのお悩み
口内炎、お口周りの怪我 |
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歯ぐき、顔、顎の炎症、できもの |
お口にできるできものは口腔腫瘍と呼ばれ、他の臓器と同様に大きく良性と悪性(口腔がん)に分けられます。
良性の場合は腫れや痛みを伴うものですが、ただちに心配する必要はありません。 正確に診断を行い、気になるようでしたら手術で摘出する場合もございます。 口腔がん治療は一般的には手術が中心になり、進行してしまうと手術、放射線、抗癌剤の投与を組み合わせて行います。 症例によっては、手術後にも話す、食べるなどの機能を回復するために、再建手術(他の部位から、 皮膚、筋肉、骨などを移植する手術)を行う場合もあります。 早期発見のための口腔がん検診は当院でお受けいただけます。 口腔がんは早期発見、早期治療によりほとんど障害を残さないで治療できる病気ではありますが、お口にできたできものが悪性か良性かどうかは、専門的な医療機関で経験を積み、知識を持ったドクターでないと判断が難しい場合がほとんどです。 |
舌の腫れ、痛み、しびれ |
舌に痛みや違和感がある場合は、様々な症状が考えられます ・カンジタ症・ドライマウス・舌痛症・脳神経疾患 それぞれの症状、原因を把握して、適切な処置をいたします。 |
誤飲、誤嚥(ごえん)などのトラブル |
脳卒中の後遺症や神経疾患、認知症、加齢などにより「食べる事・飲み込むこと」が困難になり、 誤って気管に入り込むことで炎症を起こす方もいらっしゃいます。 また、嚥下障害のある方のお口の中は、汚れやすく、口腔ケアがとくに重要になります。 摂食嚥下障害を早急に発見し、トラブルや疾患を未然に防ぎより安全に美味しく食事をしていただくために専門的な診断と指導で歯科的にアプローチします。 |
内科・整形外科・産婦人科・小児科と対診、連携が上手くとれます
全身的な合併症や難症例に対応できるよう、当院では通常の歯科外来診療(1次医療)だけでなく、
入院が必要なのかどうかの診査・診断、対応可能であれば手術処置を行う1.5次医療機関を目指しています。
当院で対応が難しく、必要であれば近隣の医科や大学病院(2次医療機関)をご紹介しています。
薬の知識を持つドクターがしっかりと体調管理をします
ご来院時にはできるだけお薬手帳をお持ちください。
内科や整形外科から処方されているもの、多種多様な口腔疾患に対応できる抗菌薬・抗ウイルス薬・鎮痛剤などの知識を持ったドクターが、
お身体の様子をきちんと把握しながら治療をします。
医科の知識を持つドクターが栄養管理をサポートしてお口から全身の
健康を診断いたします
お口から食事ができない場合に鼻から胃までチューブを入れ、栄養分や水分を補給する経管栄養法を取り入れています。
お口から食事をしないため、汚れがつかず口腔ケアも必要ないと考えている方がいらっしゃいますが、それは間違いです。
だ液の分泌量が少なくなるため、お口の中は乾燥して汚れやすくなり口臭も強くなります。